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【535】ニッポン預金通帳の引き落とし予定額 [ビジネス]

 東京五輪は、ナニがどこまで進んでいるのか、進捗管理上の日程ビハインドがいくつで、いま安心して使える予算枠がいくつなのか、さっぱり判らない。我々世間の一般人が公開情報を頼りに把握できないというのではなく、本当に宙に浮いた混迷の闇になっているのだと思う。

 先週、小池都知事が都外仮設費用500億円の東京都負担を決めた。その是非はともかくとして、五輪開催の課題をひとつクリアし実現に一歩近づけた訳だ。
 都の代表者として、東京都組織は『来たる五輪は世界的な平和の祭典=良いコトとして、2020年にそれを本当の本当にやると判断したのですよ』と意思表示して見せたのである。

 途端に、まだアレが足りない、ここが全然決まってない、そもそもの初期計画値が全くの無謀だなんて今さらもいいところの空っぽ漫談が宙に放たれて発散、誰もまともな話ができやしない。何だコレ?
 開催は東京都だ、小池都知事はどうしてくれるんだと、卑劣なシケ面の出来損ないオトコどもが、安全地帯から遠巻きに攻め口調を決め込む姿が見苦しい。

 つい一昨年あたり、『ダメオヤジ裸劇の言い値で東京五輪が動いている事実』を日本社会が認識した。つまりマトモな辻褄の根拠など欠片も無いと。
 いま思うとえらいハナシである。

 何かをやるのなら、まず手元の原資を確かめるのが最初の作業だ。どんな原資も有限だから、それを投じてやれる事象も限られてくる。
 だから原資を切り分け、死なないための寿命維持ぶんを何年先いくつのイメージで捉え、どのくらいのチャレンジが許されそうかの身の丈の自意識をしっかり持たねばならない。
 身の丈の範疇で冷静に勝算に賭け、大成功とは言わないまでも、死なない程度の成果をつなぎ続けられれば文句はあるまい。

 大事なのは再度、元が限られているならやれることも限られているということである。
 どんなにささやかな規模であってもこの原理原則を守り、関係者一同ナニをどこまで実現するかの具体的イメージを実感として持つことが重要だと思う。
 原資と実行、その組み合わせで得る未来、およびその先の希望。
 この構想アッセンブリーから離れて物事を動かす術を私は知らない。要求値の感覚が固定できず、実感として腹に落ちない一時性の動機では、何も動かせないし、動かさないし、動かしてはいけない。
 あ、だからギャンブル素質が無いんだろうな。

 要は、関係者の頭の中でイメージと現実の整合を見失わないよう工夫することだと思う。
 わかりにくくて申し訳ないが、どこか運動や楽器の演奏と共通点があるような気がする。

 東京五輪に話を戻そう。
 日本国は、東京都は、2020年のたかが数週間に、何が欲しいのだろうか?
 欲しいものが言えたとして、現実には何が得られるのだろうか?
 そこに投じようとしている経費の額は、身の丈に合っているのだろうか?
 常識的な回収期間内で黒字ならまず結構。あるいは許容範囲の赤字を無念の勉強代で持ち出すまでは、みんな認めると思う。

 とんでもない高額費用の数値だけが情報の断片として飛び交い、またしても『誰かがなんとかするであろう架空のカネ』を引き充てないと埋まらないのが、今なおの五輪議論ではないのか。そろそろこのあたり進化したいところである。
 『東京都が決めないから困る』『小池都知事はどうするつもりだ』ではない。
 みんなで放任してやらかしちゃったんだから、その立て直しを支援する姿勢で五輪準備を語るのが筋ではないのか。

 コンパクトのはずが過去最高規模の額になっちゃいました、ではもう済まない。
 日本国は、自ら呼び込んで『やります!』と表明したんだから、コトをおのれの身の丈の範疇に収めて勝算を賭け実行するために、必要な見極めを譲ってはならない。
 本当に大事なのは、日本国の将来年表に納得の実績が、面積値として得られるかどうかである。

 正直のところ、成功に届かない確率はかなりのものだと腹を括るしかないが、『失敗を恐れるな』という言葉はこういうところで使うものだと思う。
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