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【526】あすなろ数値シミュレーション [ビジネス]

 新年度企画を続けよう。実は職場単位でも、総観的な日本社会全体でも、『変わりたい、でも変わらない』と言いつつ随分といろいろなことが変わっている。

 そりゃそうでしょ、昭和式の職場文化なんて今や見る影も無い。
 毎年度『変えたい』と言いつつそれが実現できないのに、しばらく経って振り返るとあれからこれから変わっている。『変化』というものは、まず自分たちの思い通りにはさっぱり沿わない一方、そんなものとは無関係に、抗えない自然な流れが深く現実を塗り変えていくのだ。

 ほら、『身分証明書=誰もが持ってる運転免許証』なんて時代はとうの昔に終わっているし、昨今の学生さんはもうスマホ持ってるもんで、高価で面倒なパソコンなんぞ自前で持たないし大して欲しがらない。

 かなり昔のことになるが、『チーズはどこへ消えた?』という絵本がビジネス人種の間で話題になった。恐らく今も簡単に読めるだろうから、どこかで一度くらいは目を通しておくと良いだろう。
 いきなりネタバレってのもナンだが、要はチーズを見つけたネズミたちの話で、『これだけ沢山あるんだからもう大丈夫』派と『今の安泰は有限だから次を探さないと』派が分かれ、もちろんだが将来を真摯に見ていた後者が充実した展開を勝ち取るという内容である。
 そもそもがよく語られる筋の素直な寓話ということもあり、この程度を知ってしまったからといって楽しめなくなるとは思えないので、ばらしちゃいました。

 …とここまで書いて念のためネット検索してみたら、大上段の教訓としては一応合っていて完全デタラメだとは言わないまでも、相当にとんでもない勢いで詳細の記憶が崩れていることに気が付いた。がちょん。
 せっかく面白いので、このまま記録に残すことにしよう。私はいい加減な人間なのだ。

 さて、ここから本題である。
 いま新人たちを迎えている日本社会、やはりここ数年で様相が変わって来たかなと感じている。ちゃんと物事を気にして、考えて、失敗を直視しようとする意識が形になってきたように見える。
 東京五輪も築地改修も、10年前だったらもっと『どうしようもないコト』として諦め、ダメオヤジ裸劇団のなすがままに放任でオシマイだったことだろう。まだまだ核心に命中しているとは言い難いが、それにしてもここまでツッコミが入るとは誰も予想していなかったはずだ。

 約10年前、私は数値流体力学のシミュレーションソフトによる現象認識を否定しているが【8】、もちろん鵜呑みで良い訳はないにせよ、今日だとかなり使えるモノとなって実験本数を削減させていることだろう。
 当時ならまだ『現実と数値計算、双方の知見を蓄積した目で仮想現実を理解し、必要最低限のリアル実験を計画する』という日本語が通用したのだが、今はもうダメだな、きっと。
 10年前の私は、時代遅れになった。あ、当たり前か。失礼しました。

 一人の人間が、努力で学んで勘どころを働かせ切るには数値計算が凄くなり過ぎたのだ。少々乱暴だが、良い悪いは別として、ベテラン実験員も今年入った新人くんも、必要な数値を代入してシミュレーション結果を得る作業においては、もはや等価ということになる。
 そんなことあり得ない、許せない、認めないではない。これが技術の進歩だ。

 そもそもシミュレーションソフト開発者の立場からすれば、それってまさにソフトの開発目標だったワケで、長年の成果が徐々に実を結んできたという事実に過ぎない。現代の先輩は昔ほど得体のしれない実力者を装えないと述べたけれど【524】、その通り、間違いなく人知を注ぎ込んで『先輩不要=自動化・機械化』を進めて来たのだ。
 技術の進化は人間を追い上げ、人間に次なる進化を要求する。そうそう次いこう、次。

 この経験則を凌駕するような技術がかなりの完成度を得て既に存在しており、そこへ後から生まれた自分自身が飛び込んで、いきなりユーザー人生から始まっている。これが今の新人=デジタル・ネイティブなのだろう。私個人的には、この人材特性には大いに期待している。

 何しろ従来人種が、人間の曖昧さいい加減さを不正横行の大義名分に読み換えて、最初から失敗しかあり得ないような愚行をゴリ押ししたり、周囲が世の中そんなものと諦めて放置したりして、日本社会をこんな不採算だらけの無責任空間にしてしまったのである。
 反面、新人たちは良い意味で自身の経験不足に鈍感になって、最新の情報通信社会において正真正銘に優位に動き回れる条件となっているのだ。

 あれ?『チーズはどこへ消えた?』から始めて、もうちょっと可愛い気のあるハナシにまとめようと思ったのに、つい自分の技術意識の変遷に話が及んだ途端に見失い、なかなかの重苦しい系の回になってしまった。
 書き直すのは性分じゃないや。そんな訳で新人たち、恐れずガツンとやってみたまえ!
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