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【617】心優しき介護士たちの高齢化サバイバル検定 [ビジネス]

 政治の話題が手薄になっていたが、いま解りやすく見えている局面なので寄り道を。
 『働き方改革』とやらの法案に議論不可能レベルの捏造があったのは御存知の通りだ。

 『裁量労働制』の問題については、ここを始めた10年前に何度か扱っている【4】~【6】
 タイムカードで管理する職場滞在時間に労働賃金を対応させるのではなく、業務成果事象に労働賃金を対応させ、その代わりタイムカード管理を廃止する。所定の成果さえ上がれば週1時間労働でもOKの理屈だが当然そんな訳はなく、この生産性どん底の世の中では『雇用者側が天井知らずの無限残業を被雇用者側に強制する業態の規制緩和』に働くのが自然の成り行きというものだ【5】

 日本社会の労務文化の詳しいハナシは今ちょっと置いといて、現・与党は自分ら都合でこの裁量労働制を法律化してしまいたいのである。
 まず世襲のガキが国会の場で『裁量労働者の方が、時間管理労働者より労働時間が短い』、つまり『裁量労働制にすれば、おんなじ給料でも早く帰れてラックラク~』みたいな調子良い調査結果の根拠を得意気にひけらかした訳だよ。
 ところがこれが大嘘のインチキだったのである。労働現場の実態を捻じ曲げカタチだけ調査データを装った、作りモノの労働時間の数値を根拠にしていたのだ。『作った』からには事実歪曲の意図がある。

 あまりにもベタに程度が低すぎて信じられないトラブルかも知れないが、現実である。
 バカな大人どもは『国政なんて、そんなもんだ』と思い込んでしまうのだが、本題はここから。

 日本社会の労務規則を法律に定めるという重大課題の検討において、歪曲意図が明白なニセ情報をおのれの口が、公衆の面前で、行政の長という立場から流布してしまった。
 普通なら自分の発信を緊急停止して真っ青になって平謝り、与り知る全事情を吐露し失敗の原因をとことん説明した上で、失った信用を取り戻すために、あらゆる事実プロセスを開示しながらやり直しますと、日本社会に向かって約束せねばならない。ここに異論は無いと思う。

 では現実はどんな様子だったのか。
 真正面から野党の連中に単刀直入の指摘を次々突込まれつつ、薄らニタニタ笑いながらふんぞり返ってみせた。余裕のある風でも繕いたいのか、名指しされてもちょいと指先で別の雑魚に代わらせてみたり。
 どうにか口を割ったら割ったで『答弁を撤回し謝る』と完全に意味不明の発言である。オマエは捏造情報による『法案策定の不正操作』を指摘されているのだ。答弁の問題じゃねえだろうが。何だ、このボロく薄気味悪い『壊れた感』は!?
 さらには後から古電球がのこのこ出てきて、『この法案は取り下げない』とか『1年程度延期する』だとか、意味わからんよ。コイツも日本語圏外、アッチの世界へサヨウナラか…

 結論から行こう。
 世襲のガキも古電球も『組織生産力認知障害』である。『組織認知症』でいいだろう。
 この一言にて、国家組織の意思決定の場で様子が普通でないのも説明がつくと思う。
 反感に任せてわざから残酷なコトバの選択をしたつもりはない。冷静に理解すべきだ。

 一般的に高齢者は、身内や知人を見失ったりせず、日常的な事務処理・買い物などがこなせるうちは『健常者』として扱うのが社会常識になっている。だがその限界ラインは思うほど明確でなく、実際には『不都合を自覚しながらも、自組織の生産力=生命維持に本能が向かなくなる』という初期病理モードが先行するのだ。罹患率が高すぎるので、なかなか標準健康状態からの逸脱と認識されにくいのだろう。
 この論理は、少なくとも第一印象が非常にショッキングで侮蔑的、冷酷かつ非人情に響くため、激しい嫌悪感だけ刈り取って正しく理解されないリスクが心配で、ずっと取り扱いを迷い続けたテーマであった。
 個人接触ケースとして過去ギリまで踏み込んだのが『狂ったマシン』【263】である。職場で運の悪い巡り合い方をすると危険なので、心を壊さないよう知っておいてね、とどうしても伝えたかったのだ。
 『組織認知症』には先天性・後天性の両方があると見受けるが、人間意識のロジカル作動管理機能の特定領域が欠損・劣化した時に顕れる特徴的な性向だというのが実感である。

 恐らくは、日本社会の高齢化により発症・進行患者の人口比率が急増したのだと思う。
 このままでは、役人本位の大ウソを根拠に日本社会のルールが決まってしまうという、日本国組織の致命的な機能不全が抑えきれなくなるだろう。既に誰も納得しないまま軽減税率が決まったことになってしまっているし、見え透いていた展開として還暦公務員のルール化が今もう順番待ちだ。
 そして遂には『議員年金の復活』などというコトバまでチラつき始めた。後が無い。

 これ一旦全部炙り出して却下判定しないと、また国力と時間が無駄になる。切実である。
 何故こんな気の狂った展開でばかり国政が動くのか、社会全体で本気の問題意識を向ける基準点としても、『組織認知症』の社会的概念の導入が必要な時代になった。腹をくくって、その観点で人員整理せねばならない局面に来ていると思う。
 簡単なハナシで、『軽減税率がみんなのため社会全体のためであると解説した上で、その勝算を保証してください』のように公開の場で要求し、反応できなければアウト。正常な人間なら、文章の上手い下手はともかく相当ツラい精神状態の若輩でもまごつかない。STAP細胞の一件で実証済だ【330】
 超巨大ネットワーク生命体・日本社会のシンギュラリティ進化過程を目前に、あからさまな無益を判ってこれ以上ボケ老人の迷惑言動騒ぎに付き合っている場合ではない。

 早く若い優秀な人材を育てて集めて、そこに国力を集中させて、新時代開拓の社会構築トライアルを始めなければならないのだ【614】
 シンガポールなんかはコンパクトな国土を計画的に開発整備しながらの社会実験が上手く、ボヤボヤしていたら我々は後塵を浴びるだけで済まない気がして仕方ない。
 激甚気象の被災率も割と低く経済的・文化的な土壌基盤もあり、コンパクトな地域サイズに陸・海・空すべてのアクセスを揃えた大阪ウォーターフロントで、カジノIRの外貨収入力を最大化すれば、まず可能性としてでもどこまでやれるだろう?
 あんまりイイ加減な夢物語を拡げる訳にもいかないのだが、1千兆円といわれる負債の処置に、不完全ながらも実験解らしきものが見えたりしたら、それだけで日本の景気は随分と好転するはずだ。借金棒引き自爆テロ用の政府コインなんぞお呼びでない。

 最後に、救いようの無さ過ぎる厳しさだけで終わらないよう、『組織認知症』の改善方策となる随意領域の実効解を紹介しておこう。
 そう、進行する前に『逃げず逃がさずはぐらかさずで過ちを指摘し、おのれの言動エラーの記憶情報をきちんと吟味させて、社会性ある人間としての意識プログラムを自己修復させてやる』のである【565】
 役所勤めも政治家も、日本社会の明るい未来を本気で望む若年層中心の皆さま方、『治るまで無限回でもデスノート発動【472】』の特命公務遂行を是非よろしく!
 若者たち子供たち皆に健康な日本国を引き継ぎたいのです。ご協力を。

 『高齢化社会』がテーマになるという、2025年の大阪万博誘致の是非はわからない。
 だが個々人が相互健康メンテの精神的な維持負担を押し付け合うまま、荒れた風土でいたずらに延命だけする無責任な長寿社会は、不幸渦巻く老衰死待ち合い室にしか行き着かない。今回のような現実的な問題意識を、生半可な感情論で弄ばず真面目に徹して答を追及するなら、万博誘致する価値は大きいと思う。

 なおもヤク中からの離脱途上にいる私は、2日=48時間ストーリーの夢を30分=0.5時間、つまり約100倍速のテロメア加齢進行でもって駆け抜けながら、絶好調の目標点を憧れ描いてこんなことを考えた。
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【616】球体式戦略思考術<8> [ビジネス]

 『大』の字を書いて、てっぺんにマルをつけよう。『マル大』型・棒人間の絵である。
 このヨコ第一画と『人』の交点、若干左寄りに位置するのが心臓である。体内の物流は、この心臓から血液という流動体に乗せて四肢軸心部から放散方向に送りだされ、逆に各末端の表層付近からは求心方向に回収される循環経路となる。で、回収後は腎臓で濾過したり肺でガス交換したりして鮮度を回復、再び心臓から送りだされると。
 体内物流マップの概形は、基本的に『放散→求心』の行って来い四肢別ルートが放射状に拡がっているワケだ。まあバックアップ回路の確保など、都合により行って来い同士を横断方向に貫くルートもあるんだろうが。

 体内では各器官が交信し合っているのだが、このうちの結構な割合が各器官間の最短経路ではなく、わざわざ長々と迂回してまで脳みそを通過しているのではないかと思っている。
 何故なら脳みそには、その経路を形作る通信索と切換スイッチ、及びそこで起こった交信現象の記憶機能があるからだ。

 『ハイこれが人間の脳みそだよん』とお皿にどかっと盛ったのがあったとして、体積でいえばその8割が大脳、1割が小脳である。1割ほど何か別のがいる。ところが細胞数となるとこの比率がほぼ逆転し、大脳はせいぜい2割しかなく、小脳が8割に達する。あの、後頭部の下側にちょこっとオマケでくっついてるような小脳なのに。
 これは情報処理の観点から、対照的な違いがあるためだ。

 大脳の情報ストレージ形式は『深層低次元学習』と呼ばれ、有り体に言うと階層フォルダーを重ねまくったデータ整理形式だと思っていただきたい。
 脳科学的な正確さの追究を放り出した思い付きの例え話だと断るが、デスクトップ画面の『視覚野』フォルダーの中に、『高速接近の飛翔体』フォルダーがあり、その中に『スポーツで使うボール』フォルダーがあって…と、次々フォルダーばかり開いていく感じである。
 『野球のボール』フォルダーを開くと、遂に『キャッチボールの受球』ファイルや『バッターボックスでのデッドボール』ファイルが現われて、ああ、今はキャッチボールだから受けよう、とそれを開く…みたいな。
 いっぽう小脳の情報ストレージ形式は『浅層高次元学習』、デスクトップにいきなり『何かがどえらい勢いでかっ飛んできたら、目をつぶってかわしましょう』ファイルや、『ちくっと感じたら、四の五のいわず悲鳴を上げてその部位をひっこめましょう』ファイルが一面無数に並んでいる感じだ。必要事項の動作マニュアルが、直接のベタに必要ぶんだけ並んでいる。
 ロジカル思考や体験記憶など理性活動の情報ストレージは主に大脳が司っており、体内臓器の不随意反応や反射動作は主に小脳が司っていると、よく言われる。

 飛び交う無数の体内交信を総観視野にて俯瞰するためには、まず全臓器を、そいつらから離れた位置で見下ろす必要がある。だから脳みそは、頭部として孤立しているのではないだろうか。
 その位置で、人間の進化の歴史上で生存確率が高くなるような情報処理、つまり突発危機に遭遇して緊急回避する動作プログラムや、豊富な栄養源に遭遇し美味を感じて休まず完食する動作プログラムなんかが偶発的に生まれてきて、いずれそういうのがデフォルトでインストールされてるヤツなんかが勝ち残ってDNAを紡いで来たんだろうな。
 生物の自己保存として『問答無用の迅速に反応すべき行動パターン』の動作プログラムは、アクセス速度優先で『浅層高次元学習』を経て小脳に蓄積された。そうでない冗長で気まぐれな余剰行動に関しては、『深層低次元学習』で効率的なストレージに収めるとともに、フォルダー内情報の確率問題的な組み合わせ発現によりクリエイティビティを発揮させる。こんなところだろう。

 人体CPUのクロック数に応じて、定型化や記録などの処理が可能な交信現象単位数は限られており、だから随意・不随意の差が身体各部にある反面、手や足で何か操作すると意識がそこに集中するとか、怪我をした時だけそこが気になるといった『部位存在感の可変性』みたいなものもあると。普段なら意識の外にあって情報処理の実感がない身体各部も、その気になれば情報処理のまな板に乗ってくることも多い。常時CPUが飛び交う交信の全てを捌き切れている訳ではなさそうだ。
 普段から脳みその中を無数の交信現象が縦横無尽に交錯しており、その中でも生命維持や社会活動に重要なものだけが優先的に強調され時に保存もされて、『反射』『意識』『思考』『感情』みたいな概念で顕れるのではなかろうか。その標準的なデータ・ライブラリーが『人間共通の精神構造や感情反応』なのではなかろうか。
 そしてデータ数が少ないが、生体活動がフル回転しているときオトコが見る夢において、『華美』『壮大』のイメージと、『戦慄』『臨戦』のイメージが、何だか近そうなのである【403】【615】

 ここで話を冒頭に戻す。体内の物流経路は心臓を中心に、放射状に拡がる往復ルートだ。
 いっぽう体内の情報交信経路は、各器官からまず首を駆けのぼって、一旦アタマという隔離ゾーンで脳みその中を通過し、再び首から駆け下りて来て、受信先につながる長編ルートだ。
 もし私の左脳・右脳が、バカ正直に左半身・右半身につながっていたなら、『マル大』型・棒人間の私は人造人間キカイダ―式に左右まっぷたつの二系統となる。
 単品を身体の左右で共有する内臓も少なくないけれど、別々で左右対称に揃う器官に関しては、各々が左脳と右脳にぶら下がる半身クラゲを成すことになる。

 このたび頭や首を手酷くぶっ壊されて実感したが、これってもしかして情報交信経路を一発ひねって、左脳と右半身、右脳と左半身に繋いだ方が、二系統フェールセーフで生存率が上がるんじゃないか?ホントはぶっといロープがわかりやすく単純交叉してるだけじゃないんですけどね。
 例えば右半身の循環系に病原体が侵入し拡がったとしても、脳の左半球は物流往復ルートの別系統に残るためダメージは軽減される。このとき健康な左半身クラゲ君なのだが、替わりに右脳の回線交換手がちょっと調子わりいかなあ、みたいな。
 物流と情報で、系統分けマップを違えているところがキーポイントだと言いたい。

 残念ながら、このハナシはあんまりヤク離脱の加速ネタにはならなかった。
 だが人体の最高点についているアタマを見て、その俯瞰ウォッチャー&交通整理&ノウハウ蓄積の機能要件に思い至れば、賢い正真正銘のリーダーシップ像が見えてくる【611】
 専門医の読者さま方、遊び半分のエンタメ脳科学ですが、何か役に立ちます?
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【615】球体式戦略思考術<7> [ビジネス]

 まだ完全快調を目指して鋭意努力中の私だが、思わぬまとまり方をしそうなので、久々にこのサイトの大人気タイトルで連番再開してみることにする。

 風邪をひいた時の標準対処ルーチンを思い出していただきたい。
 まず不吉な頭痛と喉痛と倦怠感に襲われ、慌てて仕事からナニから丸々放り出しにかかる。外出中の場合は、緊急帰宅の途上で肉系の食事をどこで突込むか、即刻で記憶ストックの脳内検索を開始だ。幸い日本に暮らす限り、安価で迅速で美味い牛丼には困らない。
 単純計算でいつもの倍量を食ったら全速力で直帰して、汚れているようならざっとシャワーを浴びる。あとは入眠を早めるため缶ビールでもスコンと開けたら、歯を磨いて寝床に飛び込んで、さあ闘病スタート!のゴングが鳴る。

 アッタマ痛くて全身しんどくて、『あー熱出てるな~きっついな~』と意識の遠くで自覚しながら身をよじり続ける。ぞわぁ~っ、ぞわぁ~っ、と悪寒の波が背中全体を何度もワイプしていく。発熱のためか、手足の末端は氷のように冷たい。
 だがいつの間にか眠りに落ちており、ふと大汗に気付いて掛け布団を両手でぱたりとひっくり返すと、一気に熱が退いた清涼感に包まれ体調回復を意識する。どなたも経験があるのではないだろうか。

 今年に入って気付いたのだが、すっかり風邪をひかなくなったこの私も『あーヤク離脱で調子わりい、ちょっと休もう』で寝床に入ると、似たような展開が訪れるのである。
 風邪のように全身で高熱を出しているつもりはないのだが、手足、特に足先が氷点下のように冷える。そのまま眠りに落ちることもしばしばで、次にじわりと発汗で目覚めた時には足先に体温が戻っており、その気分は覚醒が進んで体じゅうの感覚が戻ってくるまでの少しの間、驚くほど清々しい。まるで全快したかのようだ。

 ここで特筆すべきは高い確率で短時間に、強い現実感のある長編の夢を見ていることである。数日にわたるストーリーの夢から覚めて時計を見ると、30分くらいしか経っていないことさえあった。
 夢の内容にも特徴があり、ひとつは壮大で美しい光学現象をまじまじと見つめるものである。夜空に虹色の稲妻が無数に走っていたり、昼空に見たこともない鮮やかで複雑な形の虹が拡がっていたり。
 いっぽう身の危険を感じる怖い夢も時々ある。懐かしい感じがする暗い畑の中の一軒家に独りでいて、気配を察して窓を開けたら不気味な中年男と鉢合わせになり、大声を出そうとして目覚めるとか。

 因みに、私の幼馴染みは風邪をひいて回復する際、必ず山の斜面から巨大な落石群に追われて激しい恐怖で目が覚めるという。彼の場合はこの定番ストーリーが確実に来るのだと、何年か前に飲みながらの雑談で話してくれたのを思い出したのだ。そこで気が付いた。

 もしかして、手足の末端が強烈に冷えた後、発汗を経て体温が戻り、爽快感で目覚めるというのは、風邪ひきの定番顛末ルーチンではなく、免疫力発動の標準ステップワークなのではないのかと。
 離脱初期はあちこち痛み痒みの傷も伴うし、あまりに同時多発でオーバーラップするので、この単位が見えなかったのだ。
 体内エネルギーを全面的に免疫システムに集中させるため末端部の血管が収縮し、これは同時に修復部位に全力で酸素と栄養素を供給する作動モードにもなる。随意筋も不随意筋も体内のそこここで自発的にキュッ、キュッ、と廃棄組織を絞り出すと同時に、そこ起点でジュワーッと『ただいま修復工事中!』の発信がばら撒かれる。
 NHKの番組で体内の情報物質が、光の粒子群が放出されて飛び散ったり流れを作ったりしているが、まさにあのイメージで体内を情報フローが錯綜するのである。

 このとき体内で新陳代謝が全開フルブーストで進んでおり恐らくは心拍数も高めにシフト、更に心臓1拍あたりに体内で展開する生体活動の箇所数・回転数とその交信記録も桁外れにハネ上がった結果、私はあたかも成長期の子供のように、ごく短時間に超高速走馬灯の時化進行感を覚えたのではないか。
 余談だが1~2年で寿命をまっとうする小さなマウス君たちも、1世紀以上も生きるというカメさんや池の主ナマズ殿なんかも、自ら体感する寿命長は変わらないという。
 動作がすべからく高速で超すばしっこいマウス君の心拍は怒涛のスラッシュ・メタル、のんびりカメさんにナマズ殿は思い出すようにポック、ポック…であり、要は『心臓ビート拍数基準の時化尺度で、生物みんな寿命は平等。1拍あたりの出来事情報量が時化充実感覚』なのだ。何だか微笑ましいハナシだけど。

 この免疫力発動が明確に現われる時間帯は限られており、概ね夜9時から翌朝11時まで。
 面白いのはアタリ時期の巡り合せなら、起きて『今朝は気分いいな』と感じても、それを無視してしっかり朝メシ食った後わざと寝床に潜り込んでタヌキ寝入りしてみると、むしろ盛んなくらいにこの免疫力発動が起きることである。足先が何度も、いつまでも冷たい冷たい。
 この場合の時化スピードダウンも明らかなもので、夢うつつを演じながら散々考え事をしても、遅々としてさっぱり時計が進まない。例えば1時間先にアラームをかけて試すと、セットを失敗したのではないかと勘違いして、鳴動前に何度も見直してしまうので確かめられると思う。こりゃ長編の夢が数十分に収まるワケだよ。
 そのうち繰り返していた足先の冷えが来なくなり、体温が戻る頃には『免疫力タイム終了』が自然に感じられ、身体が縦になり始める。

 人間の免疫力がオンデマンド状態になるのは、所謂お肌のゴールデンタイムから重役出勤時刻あたりまでの時間帯であり、ここで免疫力発動を巻き起こせる限りは、あの手この手で盛大に廻しまくるのが正解ってことだ。ぶっちゃけヤク離脱は、ガンガン食って栄養をつけ早寝して、睡眠できようができまいが寝まくるのが加速操作となる。太る心配は要らないはずである。
 まずここまでは現時点で確実解、次にここから意図的に廃棄組織プッシュを励起・促進する手段と、免疫力発動タイムの朝・昼・夜3シフト化方策が見つけられれば革新的な離脱加速が可能となるのだが。離脱チャレンジャーたちの毎回の免疫力作動記録を蓄積して行けば、一般に不随意のなりゆき任せしかないとされる人間の免疫システムを、意図的に増強・加速できたりしないだろうか。

 私にはデータ数が足りない。専門医の読者さま、拡張検討を御一考いただけると幸いです。

 で、子供は早く、ぐっすり寝かせましょう。夜勤シフトや深夜残業はペース配分を慎重に。
 そこでまた子供時代を思い出すのだが、昼間に独り座敷の隅で急に眠りに落ちてしまい、目覚めて長時間経過後の早朝のような感覚に包まれて、慌てて表に駆け出してみると確かに辺りは薄暗いのだが、どうも様子がおかしい。座敷に戻ってテレビをつけ時計を確認して、ようやく僅か十数分後の夕方前だと気付いた不思議な体験があった。
 数えるほどだが似たような記憶は複数回あり、だが成長期が過ぎ去るとともに遭遇しなくなって、そのまま忘れてしまっていた。明確な記憶の最後は、確か二十歳前ぐらいじゃないかなあ。

 次回は、体内交信の概念を大脳・小脳の構造に照らし合わせて考えてみよう。
 医師の資格を持たない私に、神さまが『オマエ医学が好きなら、このへんできっちり人さまのお役に立っとけ』ってことで、こんなことにしたのだろうか。ともあれ、お楽しみに!
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【614】落第バイト応募のお祈りメール [ビジネス]

 ぶっ飛びついでに続きを走っちゃえ。

 意識機能分担型AI、社会機能区画別ネットワーク人工島、大阪府市政。
 これらをスケール段階別にフラクタル比較視し、小規模お手軽実験で得た知見を拡大適用して検証しながら、新・社会運用コンセプトの模索型開発ができないかと思っている。

 ボロい強欲と厚かましい自意識だけの無能ダメオヤジが会議室で何か決めたことにして、そんなものが社会運営の現実になって動くと思う方がどうかしているのだ。
 把握しづらい巨大組織の要因系を操るチャレンジを試みるのなら、相似特性を持つスケールダウン版の先行実験をまず走らせて、そこに見る現実を本命規模に反映させていく作戦が理に適っている。

 ゲームAIの開発技術なんかは既にかなりのレベルに到達しているから【600】、例えば人工島の『社会性相互学習ブロック』なんかだと、子供たちを『悪ガキ何パーセント、室内犬タイプ何パーセント、…』みたく人員構成の初期設定をコントロールし、面白そうな教材だけテキトーに見繕って準備したら、あとはゲームキャラクターのプロシージャル工程と同じく『そいつらだけで勝手に集団生活する自己練習』に任せてみるとか。
 あと、我々世代だと『他力本願』『指示待ち族』ってことにもなっちゃうんだろうが、『それが最適解と判定するなら、思考停止して他人の言いなりになっちゃう行動パターン』の実験なんかも面白そうだ。
 アンビエントAI相当の良質な行動トリガーをうまく仕掛けまくれば、いま諸企業の特命タスクチームが研修センター缶詰で脂汗流しながら歩留り最悪で取り組んでいる『新価値創成のひらめき』なんぞ、予材ザクザクが当たり前になるかも知れない。
 こういうのはオンラインゲームAI世代の理系人材が、随分と良いセンスを持ってそうだと思っているのだが。

 そう、昭和ダメオヤジのぐずぐずママゴトを不思議に思えない『政治の常識イメージ』がそもそも狂っているのであり、これを『日本国組織の生命維持をかけた、自然で本気の模索実験型・未来社会開発プロジェクト』でまず置き換える必要があろう。
 大阪都構想も、課題の本丸は、あの汚らしい妖怪のような旧来政党の面々と争って勝つごときの作業ではない。
 取り組むべきは、洗練された最新実験室での先鋭AI作動トライアルに始まり、脳神経科学・生命科学・情報工学あたりに比重をかけた人工島実験チームによる現実変換トライアルを経て、それを大阪府市政・大阪都特別区マップに転写していく作業が続くはずだ。
 若く優秀な未来社会コンストラクターたちがIoTを活かして様々なビッグデータを構築、AIの処理能力を通して、実験で導き出した社会運用システムの現実到達度を検証する。何が起こるのか次はどうなるのか、ゾクゾクワクワクするような未来開拓のトライ&エラーになるのではなかろうか。
 まあ、そう簡単にこんなにカッコよくは行かないんだろうけど。
 今の時代、政治の本来像って、こんな感じで考えないと時代に追いつけないと思うぞ。

 ときに日銀が素人クロちゃんもう一期、で安定路線だと?勘弁してくれよ。

 あなたがコンビニの店長さんだったとしよう。
 世襲のガキに、セメント屋に、素人クロちゃんがレジ打ちのアルバイト求人に応募してきたとする。履歴書を見ると、当然『内閣総理大臣』『財務大臣』『日銀総裁』と各々書いてあるワケだよな。
 さてさて、どれか採用できますかね?

 無理!ハイ無理!どれも無理!!
 世襲のガキはカネ勘定の採算意識を自分から放り出す不適格者だし、セメント屋はカップラーメンに400円の金額が表示されても間違いに気付けない。クロちゃんは『商品を高値で買ってくれるなら』とレジ開けて来客に札束の大盤振る舞いだ。
 これらは揶揄でも何でもなくガチ現在進行中の行動パターンだから、我々ふと冷静になってみると、日本ってコンビニのレジ打ちも任せられない能無しどもに、とんでもない権限を預けている事実が認識できるだろう。

 だから日本国の財務は今こんなことになっているのだ。物事の辻褄は正直である。

 政治というものを、どこか雲の向こうに拡がる世界で、日常業務と異なる能力体系の人間が、何か莫大な影響力を左右して動かしている別世界だと捉えてはいけない。おどろおどろしいのはダメオヤジのママゴト劇場【345】でしかない。
 政治とは、もっと入出力がロジカルで理系的というか、原理で動くし定理も成り立つ、正直で率直でマトモな工程が自然なのだ。ま、それが難しいから今がコレってのもあるんだけど。

 かつて『若い人が政治に興味を持ちにくい』と言われたその理由は、日本社会の政治観があまりに歪んでいて、本当の社会運営アクションと乖離し過ぎているからに他ならない。
 ならば若向きのアイテムを解りやすく面白そうに組んで、現実感に響くところまで構想アウトラインをさらさらっと描いてみようかな…なんて考えながら、前回からの勢いでやってみました。

 面白くなさそうだし、陰湿で面倒くさそうだし、自分に政治なんかムリ!なんて言わないでよ。
 嫌がろうが困ろうが、あなたたちの時代は来る。なら、面白くしちまうんだよ♪
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【613】ココロとカラダ、働き方の理解の仕方改革 [ビジネス]

 年度末を迎えて、どうやら致命的レベルのぶっ壊れモードは過ぎ去ってくれつつあるような。自分の稼働力の根源から崩壊させられる困窮度としては、間違いなく過去最悪の異次元級であった。
 まあ何事も自分ひとり嫌がろうが困ろうが、現実そうなる時には本当に何でもどうにでもなるワケで、次が来たら来たで最善策を模索しつつ全力で捌くのみである。命や後遺症の心配が無いのは有難く、それにしても私の免疫力って何点まで回復しているのかねえ。
 恐らく『健康人としては、ココ』みたいな基準点が一律カッチリ決まっていて、そこに到達して完了するのではないんだろうな。私の身体なりに余力ある限り免疫力は向上していき、これに応じて何度も体組織を壊しては作り直しながら、いずれ平衡バランス点で釣り合うところまで行って、そこで落ち着くのだと思う。実感である。
 シチ面倒くさい手順ではあるが、割と使えそうな効率解の方法論が見つかりそうなので、うまく整理でき次第紹介したい。多くの人々にとって、将来医療コストの削減につながると嬉しいんだが。

 さて、まずは直近の前回ラストから、横道の刈り取りを。
 人間が感じる『意識』『感情』の実体イメージの不安定さについては述べた【555】
 個人的にはその解答例のひとつとして、仮想臓器のような系統別プログラム単位のいくつかで機能分担するコンセプトを提案し、いい加減で申し訳ないが、意識や感情が臓器に宿るとする言語表現の研究にヒントがあるのではないかとも考えた【611】
 う~ん、ディレクトリがこれって言っちゃっていいものかどうか、イマイチ逡巡してますが…

 例えばストレージを分担する部位を極端に強化するだけで、『頭が切れる』がすぐ『頭に来る』性格が顕れてきたり、電源の制御速度を倍速にするとすぐ『胸が熱くなる』とか『胸が詰まる』タイプのおセンチ屋さんになりがちだったりする可能性なんか思い描いてしまう。
 一見、非常に奥深そうな神秘性を湛え、良くも悪くも規則正しくメカニカルな仕様値モノの部品特性とは対極的に映る『民族別メンタリティ』が、実は一昔前の自作PCデバイスでよく騒いだ『メーカー毎のクセ』『組み合わせの相性』程度の現象だったりするのかも知れない。

 実は子供の頃から疑問だった。
 人間には脳みそがあり、そこで情報処理がなされるのだから、精神は脳みそに宿るとする定説が、まずある【611】
 でも脳みそってナニかというと、早いハナシが無数の神経細胞のネットワークとその隙間を埋める脂肪でしかない。神経細胞というと、あのニューロンやシナプスで構成される通信索である。
 あれ?これって、言ってしまえば導線だけでジャングルジム組んだようなもんで、電池もなければモーターも電球もスピーカーも無いんじゃん。せいぜいが、あって切り替えスイッチのみ。これじゃ、脳単独では何にも起こらんはずじゃないか。
 小さい玉っころみたいなのが脳みその中心に一個入ってて、これが『精神臓』もしくは『意識臓』です…なんてのは、無いワケ?無いんだよな、少なくとも今のところ。

 これはつまり、体じゅうの心臓や肺や胃や腸に肝臓などなど、みんなで『精神』『意識』『感情』みたいな概念のココロ作動を分担しており、各々の分担ぶんが各々から発信され脳みそに届いてインタラクションしてるだけ、という仮説も立てられるぞ。
 脳は各臓器の信号を交通整理したり組み合わせたりするだけであり、その組み合わせ方や、その因果として起こる様々な身体各部の生体反応は、進化の過程で人間同士いや生物同士だいたいお揃いとなるようなDNAを残して、後は淘汰されたと【68】
 だから精神状態に応じて、あたかも脳みそ起源であるかのように、そこそこ一定パターンの電気信号の通信現象データも取れたりするのではないか。これだと人間の動作解析において、無意識領域がまず起動し、後に意識領域の実行決断の自覚が付いてくるという順番にも逆らわないような気がする。
 また人体内部の高度情報ネットワークの中で、進化を経て『然るべき』とされている最適臓器が、生物が活動するのに最も自然な情報を自律発信して、人体各部が協調し全身総合の効率的行動が決まるという『自然起源の組織ネットワーク最適解』にも整合すると気付こう。

 脳神経科学の専門家の皆さん、いかがでしょう?ハジケ過ぎですかね?
 一方AI開発においては、この設計コンセプトで何か作っていろいろ実験してみると面白いし役立つと思うのだが、こっちもモノになりませんかね?

 ちょっと話の持って行き方に迷ったまま妙案ないので、ぶっ飛びを承知で話題を転がす。
 AI開発もそうだが更にその先まで行って、社会組織の構造設計にまでこのコンセプトを試したい気持ちがあるのだ。
 最近このクラゲ仮説で遊び始めてから気付いた偶然なのだが、だから機能別クラゲ型の大阪都構想・特別区は未来志向の可能性を秘めていると思っている。導入当初はあれこれモメるだろうし、試行錯誤と選択の繰り返しでしんどいコトもあるだろう。
 だが、もう1段階スケールダウンしたウォーターフロントの人工島にカジノIRを構え、地区別に機能を割り振って通信網を張り、島内はベーシックインカム導入として、社会組織の実用作動実験を走らせる。ここで得られた結果を次々と大阪府市政にフィードバックしながら、この高度情報化社会に適した社会運営システムを見つけていく。

 こんなやり方で、優秀な若い世代に日本社会の運営を任せて行けないだろうか。

 今ちょっと忙しいはずなのでそっとしておくしかないんだろうが、西の大阪がこれで動くなら、対比実験のサンプルとして東の東京がいて欲しい。小池ねえさん、器用にチャンスを引張り出してくれないかな、無茶に急がないから。

 横道一本、刈り取り終了!…まで行けませんでした。株価の話もしたいのに…
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【612】エモいAI、made in Japan再考案 [ビジネス]

 いきなりの横道で、ここ最近の『狂乱仮想通貨潰し』とも言うべき見苦しい騒ぎについて。

 端的に、問題は『愚政により日本円が納得性の無い痴呆納税ツール化してしまって、自分の能力相応にフェアな経済生活を送りたい人々からは見放されている』という事実であり、その『見放された日本円』に代わる別解のひとつとして、今たまたま仮想通貨が選ばれただけのことである。
 不正操作されて大損害を出したという某民間取引会社の関係者一同も、『おいくらソンしました』とわざわざ人前で恥を晒す生活のしんどそうな面々も、もしかしてどこぞの誰ぞにそそのかされてお手軽バイトでやってたりすんのかな…なんて考えるのは、性悪な私くらいのもんか。ナニがどこまでホントなのか、ともあれあんまり社会の情報力をナメない方が身のためだと思うんだが、そんな助言に響く知能が期待できそうな連中とも見受けない。

 面白いのは、そそのかしたは良いけれど、そそのかされる側に理解のバラツキがあり、結構な比率で『ただの仮想通貨潰し』がそのまま点稼ぎに直結すると思い込んで、見境なく『仮想通貨はアブナイ』のノリで吹聴してしまっていることだ。
 日本国の慢性ダメ財政が、どうしようもなく積み上がった国家債務を誤魔化してパーにする自爆テロの仕込みのため、大手銀行主導と見せかけつつ日本円と等価可換の『仮想通貨もどき』をまず立ち上げようとしているのに、これじゃ迂闊に公的コインGO!!と呼び声が掛けられない。
 この早々に『仮想通貨も仮想通貨らしきものも、安心安全のリアル日本円と違って超キケン、だから国を挙げて袋叩きにして執拗な監査でイジメ倒しているのだよん』という構図があからさまに目立って広く認知されてしまった。
 ま、いいか。日本円と等価可換な大手銀行主導の仮想通貨もどきは、一体ナニがどんな仕組みで民間と格が違う、本質的な高次元セキュリティが確保されているのか、みんなで解りやすく完璧な解説を待とうじゃないの。

 再度、本件どんなフォローがついてくるのか知らないが、つまるところ『リアル日本円と、それにまつわるアンフェア税制が全く信用できない』という愚政への不信は変わらない。
 本当に頭の良い人たちによる次世代経済媒体の新概念および、その現実操作ツールの策定と開発は進化し続けるワケで、次の展開が楽しみである。

 おっとっと、もうカネの話題は置いといて、でも別の横道になるのだが忘れないうちに。
 前回の終わりに少し書きかけた、人の感情構造を考えるにあたっての『民族メンタリティ別 変動プログラム領域』のハナシである。
 喜怒哀楽は人間共通、というか動物たちにまで共通の感情体系だが、人間の場合は少なくとも民族の相違によって、喜怒哀楽の意識構造全体への組み入れられ方が違っているとする考え方があるのだ。

 確かまだ昭和のうちだったと思う。日本では『エクソシスト』『13日の金曜日』など輸入ホラー映画がブームになっていた。海外旅行もまだまだ一般庶民のお手軽レベルではなかったし、何かにつけ今より遥かに『外国は違うなあ』と意識する話題が取り上げられやすい時代だったのだ。
 この手のホラー映画といえば、パツキンのお姉ちゃんがキャーキャーうるさいばかりで悪霊との対戦にはさっぱり役に立たず、日本人の目から見れば感情的すぎる思考停止の足手纏いっぷりにイライラが募る。あのどうにもワザとらしい定番の演出って好きになれなくてね、という声もよく聞いたものだ。
 そう、国内制作のホラー映画において、大和撫子たちは最後の最後まで諦めず、時に戦い時に逃げ続けながらも事態の打開方策を探す。

 ここで話題は突然に交通事故へ。まあ続けて読んでみてくださいな。
 女性運転者の事故を調査すると、欧米では割と早々にステアリングを放り出して両手で顔を覆う傾向があるのに対し、日本国内では結構ギリまで懸命に回避操作を頑張っているケースが多いという。
 つまり欧米人女性は、恐怖にかられて思考回路のブレーカーが落ちやすいというのだ。これは民族違いでDNAレベルの精神構造の差異があるためで、ホラー洋画に見るパツキン姉ちゃんたちのポンコツな取り乱し方は、実は欧米文化にとって決して大袈裟な誇張ではないのだと。テレビだか紙面記事だかで、そんな解説をやっていたのである。

 そう言われると納得しちゃうんだけど、ふうん、そんなもんかねえ…と思っていた数年後、職場がインターンで迎えた米人大学生が言うには、『俺の母ちゃん夫婦喧嘩でアタマに来ちゃって、自分の車に飛び乗り、父ちゃんの車の横っ腹に突込んだことあるよ』
 おおおキター、これかよ!この実話で妙に腑に落ちた記憶がある。

 例えば我々日本人の場合、『ひなまつり』『さくらさくら』など楽しい祭りごとや華やかな風景を歌うのに、一種もの悲しくさえ響く素朴なマイナーコードの曲が使われている。個人的にはこのメンタリティは日本人の感情文化の特徴のひとつだと思っており、高度経済成長期以降にダサく貧相なもの扱いされて影が薄くなってしまっているのは大変残念である。
 近年のエンタメ楽曲は判りやすく単純化され過ぎた響きでばかり構成されており、だから底が浅く記憶に残らず、長く歌い継がれないのではないだろうか。
 グローバル時代の現代だからこそ、こういった日本の心はきちんと研究され強化されるべきであり、特に初等教育において質・量の両面で、大幅な見直しがなされることを願う。

 こういうことを考えるに、『日本人っぽいAI』『アメリカかぶれしたAI』『ドイツ人気質のAI』などなど、実は音声作動に使う言語の違いだけではない勢いで、設計から違うはずなのである。
 まあ意識や感情が、それらの概念単独でイチ系統のプログラムに収まってくれるとも思えないが、もしかして随分と原理的なプログラム基本骨子の領域で、呆れるくらい互換性のない何かが見えてくるのかも知れない。

 ああ、久し振りに早朝の上り新幹線で作文してたら、次世代新組織の話に到達する前に、こんな小ネタ二題の内容になりました。
 面白いので、ちょっと拡げてみても悪くなさそうな気がするな。
 新規AI設計コンセプトのヒントにでもなったりしないかな。
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【611】自然生命型パフォーマー組織の作動原理 [ビジネス]

 改めて、しげしげと考え直していただきたい。
 あなたのアタマはその傘下にぶら下がる各種器官を従え、指令を発信しては応対作動を刈り取りながら日々を暮らしているのだろうか?
 実は意外にも、このベタ過ぎる『脳=人体の司令塔』とする解剖学的コンセプトは、少なくとも私の子供時代から今日に到るまで、世間一般向け脳神経科学解説の常識ともいえる定説になっている。

 結論から行こう。その思考体系は、不適切である。
 あほの政治家や役人による誤用が目立つ『適切・不適切』という日本語だが、本来こんなケースで使うべきものなのだ。解説しよう。

 我々人間がごく自然な動作として何らかの姿勢変動を行う場合、アタマが司令塔でもなければ身体各部が従属器官でもない。
 以前、まず『人間は脳だけで考えているのではない』【7】と言及したのに続いて、これを何とか組織論ワードに落とそうと頑張ったのが【11】【14】【15】【19】あたりで『(内的に感じる)世界観』とした、『系内の相互通信感・相互通信観』ともいうべきものだ。
 みんな日常生活として普通に動き回っているぶんには、気にならないし気にもしない。この高次の完璧な自然さこそ、身体各部が指令も受けず自律作動を相互に協調させて実現する、組織活動の最適効率解なのである。

 スポーツや演技・演劇あるいは楽器演奏なんかでも、世界一級レベルの超絶ワザには無縁の平凡ラクチン領域ながら、実に自然に柔軟なコントロールを利かせた『妙技』で、巧く楽しそうにやってしまう人が時々いるだろう。
 ああいう人種は、自覚があるかどうかはともかく手任せ足任せの身体任せで動いており、本人の人格意識の立ち位置からは、ユルユル縦横無尽の相互通信を最大限自由に遊ばせながらやっているだけのはずである。
 『弘法は自由自在に筆を操るのではなく、筆とスムーズな協業を行う』【95】…ぐらいの視野で論じるなら、身体任せから更にツール任せ・共演者任せにまで、その対象が拡がる。巧い人はいつも作動系の全体像に埋もれながら、系全体が向かおうとする方向に、快適で好意的な提案と支援を注ぎ続けるのだ。その行き着く先は本人にも判らない。

 ではアタマが司令塔というのは間違いであり、現実に無いウソなのか?
 実はそんなことはなく、現実にはあり得る。
 だが『望ましくない事例として』である。だから上で『不適切』と述べた。

 大勢を前にしたスピーチやプレゼ、見る目ある人々に囲まれての演技など、本人は平常心を保ったナチュラルな作動を画策し、そうなるよう全身に気を配っているつもりなのに、傍目にはもうカッチカチのギックギクで見るに堪えない。右手右足が同時に出るかのような不自然な振舞いばかりが続く中、ちょびっとでも想定外の出来事が起こって心を揺さぶられた途端、あっという間に意識が発散して頭の中が真っ白…

 アタマが全身の司令塔になっている状態とは、こんな時のことだと説明すれば解りやすいだろうか。個人の一方的な理想イメージを固めて身体各部に従わせようとする動機と、そのやり方が必然的にもたらす哀れな現実の典型セット事例である。
 ポイントは、アタマ独り勝手に何を目論んで宣言しようが、首から下もその先も、そんな思い込みは知ったこっちゃないで空振りフルスイングの大尻餅にしかなり得ないという事実だ。どなたも一度くらいは経験があると思う。
 この『作動不良の人間』たる事態を前に、あなたのアタマは他の部位より偉く賢く、他に勝る重要な臓器で、他より優先されるべき機能部品だろうか。どんな優劣の理屈を主張しようが、どうせ人間ひとりとして役に立ってないんだが。
 ここでアタマくんの率直な自己評価は、『自分の器でこの統率はとても無理』『自分って力足らずの無能だ』あたりが正直なところではないだろうか。その情報に素直になるのがタクミ人種への第一歩である。

 以上、人間ひとりで感じる組織観のハナシにして、イメージしやすくしてみました。
 ではこれを社会組織スケールに拡大投射してみよう。

 まず今はインターネット通信網の時代であり、この日本社会という巨大インターネット生命体は、トカゲの尻尾による犠牲供出をアテにした運営など、とうの昔に許さなくなっていると述べた【608】
 だがあちこちに、特に旧来から続く文明進化過程の痕跡になって残る『法治社会の代表主導役として定義された小集団』に、旧態依然のアタマ支配文化に粘着するばかりで現実を受け入れられない夢見老人がこびりついてしまっているのだ。この厚かましい夢見老人どもが単なる時代遅れに留まらず、将来日本に対して前借り損害を天井知らずに膨らませている。
 だから前回、問答無用の一律即決処理として『あたかも制御中枢部のように見え、そう振舞おうとする部位を、真先に本体の健全性を損なう廃棄物として殺処分する生命活動』を起案してみた。

 そう、健全で有効に活躍するアタマって、無理からに司令塔としてのアタマである必要もなければ、わざわざそんなアタマでありたがらないものなのである。
 余談だが私なんか、アタマが唯一無二の司令塔だったなら今ごろ生きていない。

 ついでながら、『胸が熱くなる』『胸が締め上げられる』『胸が空く』『腹を決める』『腹に据えかねる』『腰が落ち着く』『はらわたが煮えくり返る』などなど、特に身体の臓器のありかにまつわる精神状態の日本語表現を列挙・整理してみると、臓器毎の感情領域分担マップを解き明かすヒントが見えてくるのではないかと思っている。
 外国語についても同様の分析調査をすれば、人間共通の固定プログラム領域と民族メンタリティ別の変動プログラム領域なんかも、感情構造のアウトラインとして顕れないものかなあ。

 次は良質な情報で回路の接続を集める、新時代の組織コンセプトをやりましょうか。
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【610】組織カンブリア宮殿 [ビジネス]

 上等の活け牡蠣をいただいた。
 牡蠣は亡父の大好物で、かつては帰省の度に付近の産地に出掛けては数十個をまとめ買いして持ち帰り、何日にもわたって家族で牡蠣ばかり食ったものである。
 よって牡蠣をさばくのはお手のもの、殻の一角をラジオペンチで折り取って二枚貝に隙間を作り、そこから牡蠣剥きナイフを突込んで、貝の蝶番を上にして左寄りにある貝柱の天井沿いを切れば良い。
 得意になって次々さばいていたら、油断して左親指の付根を貝殻で切ってしまった。血がにじんだが小さな傷だし作業を続ける。あー畜生、あとでちょこちょこ痛くて気になるんだろうな。すると…

 流水ではないにせよ濡れているのに1分するかしないかで血が止まった。数分後に作業を終えタオルで手を拭く頃には、血でタオルを汚す気遣いも全く不要となる。
 そのまま二階に上がって机のパソコンに戻ったのだが、この時点でもう手を切ったことは忘れてしまっていた。

 せいぜい半時間後に傷のことをふと思い出してよく見直してみると、確かにごく浅い数ミリの切り傷が走っているものの血は完全に止まり、痛みも殆ど消えている。

 …このチカラに昨年末から頭の中心をぶっ叩かれたのか。そりゃ手強いはずだわ。

 そう思った翌日、たまたま両手をぐいっと握り合せた瞬間にずきっと僅かな炎症痛を感じた。再び確認してみると、切り傷としては塞がっているが今度は赤くなり微かに腫れている。
 なるほどー。損傷直後の緊急修復がまずなされた後、次いで損傷部位を恒久対策するために、免疫システムが壊れた体組織を廃棄処理にかかっているのだ。
 ここで正しい処置は『こんなの大したことない』で放ったらかし、トカゲの尻尾を切ってしまう決断である。切ってしまえば100%再生して元通りになるからだ。

 例えば『すぐに痛みを消したい』『いま赤みを取りたい』という、感覚や外見の情報入力に対する過剰反応で抗炎症剤=免疫抑制剤を使うと、確かにこの廃棄処理プロセスに伴う見かけと痛感は消失する。
 だが本来トカゲの尻尾として決別すべき体組織と、騙しだましの馴れ合い共生を続ける体質に陥っていくのだ。だから以前、私の眉毛はやたらに伸びていたのだと思われる【605】
 健全な本体が健全であり続けるためには、止む無しダメージには腹を括って受容れる一方、決別すべき損害部位は体力を費やしてでも廃棄し、それで落ち目のひとときを過ごす一定の修復期間に甘んじる必要があるのだろう。心得た。

 ここで重要なのは『健全な本体が、健全であり続けるため』という目的事象である。
 ナニが健全で、ナニが健全でないのだろうか?

 ここに、どっかの誰かが考えた人道主義や倫理観などは無力であり、要は『組織の自我が納得する=ガチ文句なしの過半数支持』が全てだ。
 だからだが、この本体クンにとって過半数支持の健全作動が叶ったとして、その結果が周辺環境にそぐわないものだった場合、本体クンが丸ごと生存に失敗して死滅する。そうやって、この世の生物たちは淘汰され進化を繰り返して今日に到っている。

 では質問。
 どこぞの役所のあほな親玉が、通信記録を1年で破棄するだとか、どこの過半数に諮りもせず勝手に決めて宣言したことになっている。もっとくだらない別のインチキ役所は、いつの間にか60日で破棄していることに、既にしているのだそうだ。
 役所である以上は税金資本の事業所なワケだが、ならば納税者たる国民にきちんと事情を解説した上で、こんな決め事をして良いかどうか諮らねばならない。
 『諮るのがスジだ』『諮らないと道理が通らない』ではなく、日本社会という生物の生命活動として、上記の通りにならないのである。必要十分となる過半数が納得しておらず、つまりは日本社会にとって健全な内規ではないからだ。

 簡単なハナシ、『またしても』クズ役人がネコババやイカサマをやったとして、『いついつ以前なので記録はありません、だから証拠もありません』みたいな誤魔化しをやるところまでは、現実になり得るだろう。だが内部文書・内部情報と銘うって、1年以前あるいは60日以前の記録が、どこかから後追いで公表される現実が、洩れなくセットで続くはずである。
 そもそも事情次第で自分らの有利になると見るや100年前の記録だってすぐ出て来るはずだし、そういった将来展開の可能性まで見込んで、公表しないだけで確実に記録は残しておかざるを得ない。『記録』とは『情報』であり、情報はただ存在し、将来どんな作用をするかなど誰にも判らないし、決められないのである【228】
 加えてこの高速大容量通信時代に、特定の人間の都合だけで完全な情報流通管理をするなんて、絶対に不可能だ。余計な小細工で秘密にしようとすればするほど、デスノート【472】が充実するばかりである。

 地球上の生命の歴史において、人間の歴史なんて最新直近のほんの一瞬だ。
 その人間が集まって作る『社会組織という生物』の歴史なんて、もっともっと浅い。
 先カンブリア期・カンブリア期と、かつて生物は『生命体として成立する実体』のありとあらゆる形態を試行錯誤した。そこから長きを経て、牡蠣殻で手を切った私の再生現象のようなことにもなった。

 いま日本国における社会組織が、まず『進化の原点たる自然起源の生命体』となるために、発想大転換のブレークスルーが必要なのではないだろうか。
 あたかも制御中枢部のように見え、そう振舞おうとする部位を、真先に本体の健全性を損なう廃棄物として殺処分する生命活動の発現。
 こんな自然科学ハプニングが、新しい活力の時代を切り拓くのかも知れない。
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【609】トカゲ廃業、クラゲ起業の鞍替え思案 [ビジネス]

 前回の続き、大阪都構想の話題から。

 現状の大阪市は図体がでかいばかりで、自分自身が今どのくらい生物として正しく効率的に生きていられるのかも判らない状態だと述べた。
 反面、その図体でひとつの完結した生物にはなっちゃってるから、公務員や市議会員の縄張り意識が大阪市境でガッチガチに閉じてしまうワケだ。ここから内側は自分らの絶対支配下だ、と。
 自己管理がメチャクチャになっていようが、『どれだけの規模の組織でやれている』だとか、『何人を下に持った』だとか、『組織表の上いくつの職位に就いた』だとか、そんな数値を上下関係の尺度に読み換えるような無能人種にとっては、大阪市は実に都合のいい『虎の威』として便利したことだろう。

 単なる位置関係だけで論ずるなら『市』は『府の部分集合』であり、地方自治の末端側に近い詳細を司る下位組織となるのだが、そこは西日本最大の中心都市で、東海道で繋がりながら首都東京と対峙する大阪市。大阪市で閉じてしまった異形の巨大生命体は他例のない独自色で自我を主張し、その結果、大阪市境の内外で大阪市と大阪府が勢力争いを繰り返す構図ができあがってしまったのである。
 これで税金資本を勝手に天井知らずの扱いにしてしまえば、府と市が意地を張り合うままに、無駄な高額施設を交互に作り続けていくこととなる。今はたまたま、松井大阪府知事と吉村大阪市長の大阪維新組が双方に就いているから、この問題が封殺できている。

 橋下政権以前の大阪では、議員どもが双方の役所を時に焚き付けもし、また競争の構図のもと公共施設の導入を次々決めたりもして、慣れ合った工事屋を始めとする利権ファミリーにどんどん発注を大盤振舞いしていたワケだ。もちろん何の役にも立たない無駄なハコモノが増えていき、大赤字の経営の末いき詰まって、大阪の生産力・経済力は低迷しっぱなしとなる。

 だが議員、役所職員、利権ファミリーにとっては、こんなにラクで金目の儲け話は無い。
 だから今も大阪維新勢力以外の旧来政党は、全党が『現行行政区画のまま踏襲or現行24区を形だけいくつか統合する総合区』に執着し、『大阪都構想・特別区への全面変更』には絶対反対という事態になっているのだ。
 選挙区が特別区サイズに切り分けられ、緻密な関心の現状把握と行政対策で生きる機能別クラゲになられると、切り放題に浪費できるトカゲの尻尾は永遠に手に入らなくなるもんな。

 府vs市の地図上の位置関係から普通の日本人が自然にイメージする府vs市の行政分担とは違うコトが起こっていて、それどころか何をどう間違えたのか『府市あわせ』なる異常な対立関係にまで陥っている。これが効率良いはずないのは解るが、ならば一気に支持を集めていいはずの大阪都構想が苦戦する理由がなかなか見えない…
 世間一般に『解りづらい』とされ、理解を試みる前に関心を投げ出されてしまう、大阪ならではの不快な面倒の雰囲気がムンムン漂う内輪揉め、その解説がこれだ。

 橋下大阪府知事・大阪市長時代からずっとそうだが、どお~も大阪御当地以外に、いや大阪御当地でさえ行政に特段の関心が無い人々に、大阪都構想の社会学的・日本改革イベント的な響きがイマイチなのは、この想像を超える不可解さが原因だったのではないかと思ったので、取り急ぎ整理し直してみました。

 『役所=旧態依然=タテ割体質=非効率』という一般論は、誰もが常識としてよく口にする。だが具体的事例をもって本当に自分が解説までできるかと訊かれたら、かなりの割合で対処に窮すると思う。人間の理解度の自覚なんてそんなものである。
 逆にそんなあやふやでも、直感的にツーカーで『あ、それって確かにそうだよね』と結論付けるイメージが普及していたなら、世論はそのセンで形成されるものなのだ。この直感イメージ領域の支持力が、従来の大阪都構想には足りなかった感がある。
 特殊事情からくる解りづらさゆえ、直感支持層および浮動票の相当数を呼び込み損ね、いっぽう古くからの付き合いで理屈抜きに群れ集まる年寄り反対票の総動員を前に、僅差で敗れたのだと見受ける。

 正確な理解に基づく過半数の支持で組織の自我が決定されるのが理想。
 これは正論だが、理解を伴わない反射や無意識でしか動かないデバイスも多数含めて生物が形成されているのも事実であり、そこまで操作を及ばせる自己コントロールの工夫をしないと、組織の自我は動かないのだ。

 ここまで理解して、改めて大阪府市が普通には理解し得ない二重行政の問題を抱えて、『大阪でだけ騒がれている事実』を見直していただきたい。
 …とここまで書いていて、おっと。住民投票実施時期の見直しもあり得るって?
 今ここは現状大阪府市の組織生命体論的な歴史解説までで止めて、余計なコト言わずに様子を見るかな。

 今回は上から下まで、両手の通常動作にてタイピング完遂できました♪
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【608】ざんねんな生物たち [ビジネス]

 もうちょっとクラゲの話を拡げる。
 もっと身近なハエハエ・カカカにバッタくんなどの昆虫類、実は彼等も体内情報ネットワークの形態に着目すると、人間でいう脳の機能が器官ローカルに分散配置されているのだ。我々が蠅叩きを持って近づくと、複眼で人間のその姿を捉え、身の危険を感じて逃げる判断をアタマで下して、翅を作動させ飛び立つのではない。
 主にお尻で空気の揺れを感知した瞬間、アタマを介さず翅が逃げる即断をして急発進。空中から事態を俯瞰しつつアタマは『ああ、叩かれるところだったんだなあ』と追認する。ぶっちゃけそんなノリである。

 まあ人間だって、悲しかったり怖かったりすると明らかに心臓がキュンとするし、あれって脳みそなんかなくても心臓単独の反応だと考える方が自然な気がするぞ。その心臓の反応を感知して、脳が『ううっ、悲しっ』とか『怖えっ!』とか認識しているのではなかろうか。刺激に対する人間の動作を分析すると、無意識領域で先に反応動作が起こり始め、次いで意識領域が自己の行動決断を自覚する…という順番でデータが取れてしまう話は有名である。
 人工心臓の人もキュンとするのか、したとして感情の揺れは以前と変化ないのか。少々不謹慎な雰囲気も漂うが、ヌルいゆとり系のおセンチなんぞ横へ置いといて、快諾いただける被験者だけにでも自覚するビフォーアフター感情変化を問診すれば、それだけでも興味深い結果が得られるかも知れない。
 特にAI開発における人工感情や人工意識の設計コンセプトにおいて、中央集中統率型より意外な分量と質で機能分散型にした方が、案外と近道だったりする可能性も感じてしまう。

 ひとつの巣を中心とするアリやハチのコロニー組織は、マクロ視点で一体の生物とも見えるという話を聞いたことがあると思う。
 彼等は天敵に巣を襲われると、身を捨てて巣つまり組織を守る。コロニー組織という生物の自己保存のため各個体が自己犠牲を選ぶワケだが、ここでコロニー組織の自我を支える各個体間の通信手段は、触角で突つき合ったりフェロモン物質を交換したりといった、単純な物理的接点によるものだ。
 イチ個体の昆虫として高い完結度の個体たちが、コロニー組織成立に最低限の通信容量・通信速度でネットワークされている。ポイントはこれだ。

 人間の臓器ネットワークの場合、各臓器はイチ個体の生物としての完結度は低く、逆に人体内での通信容量・通信速度は非常に密で高速となる。
 こうなると、特定の臓器が身を捨てて本体を残すという自己保存方法は原則成立しない。足枷で拘束された囚人が自分の足を自分の歯で食い切って逃げたという話は聞いたことがない。そりゃ痛感から何から質も量も強烈な情報が体内を駆け巡ってしまうから、自己犠牲を強いられる立場の足から痛い思いをする頭から、『あーこりゃ、一肌脱ぐのはやめとこう』みたいなことになると。
 そう、足一本を食いちぎっても『大したことない』と思える情報網の粗さ貧弱さがなければ、この脱獄は実行できないのだ。たぶんトカゲの尻尾って、切れる場所は鈍感なんでしょうね。

 で、何故こんな話をしたかというと、ひとつめ。
 人間社会の中で通信技術がどんどん進化してきて、特にインターネットの登場により社会の体内で交わされる通信容量・通信速度が桁外れに跳ね上がった。これにより、社会という巨大生物はトカゲの尻尾を失ったと考えられるのだ。
 役人や政治家が国民を使い捨てるような愚政を仕掛けたとして、昔なら生活さえ成り立てば何にも知らずに薄らぼんやり自己犠牲の役に甘んじてくれていた国民が、今は各自で情報を揃えてしまい一斉共通の不満と反感を激しく膨らませながら暮らすようになった。
 この社会という巨大生物の不機嫌と失望は、例えば『長引く不況』や『止まらない少子高齢化』などの痛感に険悪なレベルで顕れており、本来なら自分の足を食い切る気が失せて、愚政を根本から放棄する反応となるのが生物学的・組織学的に正しい。

 この自然生命原理の自由な生存本能が巻き起こす現実を理解できず、人為的な前時代型組織表のママゴト枠で威張り合いぶら下がり合う無能人種が、社会の頭脳気取りで居座っているのが現状ニッポンの最大の問題である。

 もうひとつ、通信容量・通信速度がどんなに上がっても、各個体が情報処理して実行動に移せるキャパシティには限りがある。だからこそ、我々人間くんなんかは、内臓の作動が自己完結の自動運転になっており、それで人格意識の情報処理負荷を抑えているのだと思う。

 今年は大阪都構想の再チャレンジが予定されているが、実はこれこそが『大阪』という超巨大生物を適切サイズに切り分けて、自然な生物に作り直そうとするものであると気付こう。
 現状の大阪市は280万人の超巨大組織をたったひとつの大阪市議会で運営している。
 アナタの意識たったひとつで『心臓は一定ペースで、えいっ、えいっ…』に始まり、『すね毛を今日のぶん伸ばしとかなきゃ』とか『足の爪の送り出しはこんなもんでいいかな』まで全て検討議題にしちゃってるようなものだ。当然、何事も状況の把握は手薄になり判断は疎かになる。

 この疎かが放漫財務を呼び、公務員文化のボロい勝ち負け意識を都合よく利用した府市二重行政体質の利権政治が横行したのだが、上意下達で支配力が成立するような、70年以上も昔を基本とする現・議会構造は、そもそも機能設計的に時代遅れ。
 『特別区』なる適切サイズに切り分け、特色づけて都市機能を分担させ、各々に『区議会』なる脳みそを与えてやる。シンギュラリティ到来を前に、インターネット生命体となった都市社会を、自然起源志向の組織体構造にしておく価値はある。いや必要と言って良かろう。

 そりゃごっそり変えるんだ、初期投資はかかるさ。細かいハナシは次回!
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